花は野にあるように
女装って……。


「リョク。………女の子の女装って、おかしいよ。」


「ん?
あー。そっか。
でも俺にとっちゃ、そーゆー風な感じだしなぁ。」


確かにそうかもしれないけど。


妙に納得させられた僕の顔に、リョクのアップが迫ってくる。


「………な、何?」


リョクのハンサムな顔が近付いてくるのって、心臓に悪いんだけど。


「『良かったね』だけ?」


あと10センチってトコまで近付いたリョクの唇からそんな言葉が僕に降ってくる。
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