花は野にあるように
どうしてだか、泣き出しそうな気分になってしまっている僕を、リョクがそうっと抱き締めた。


「リョク………。」


少し涙声の僕の言葉を、リョクは抱き締めることで封じる。


「すっげぇ嬉しい。」


リョクの声が、抱き締められている僕の背後から聞こえてきて。


「めちゃくちゃ可愛いミキも見れたし。
ほっぺってのがアレだけど、ミキからのキスももらえたし。
なんか、俺の人生悔いなしって感じ?」


そんな事で悔いを無くしてしまわれちゃうと、ちょっとどうなんだろう?
< 243 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop