花は野にあるように
この先って………?


リョクに言われた言葉の意味がわからなくて、僕はしがみついていたリョクの胸から顔を上げた。


「………どういう意味?」


そう尋ねた僕の耳元に、リョクはわざわざ唇を寄せて魅力的な声で囁いた。


「授業ふけちまって、今からキスの先の先まで体験してみるかってコト。」


楽しそうに言うリョクの言葉が理解できた僕が、貧血を起こしそうなぐらいの勢いで頭を振るのを見て。






リョクは大爆笑した。
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