花は野にあるように
「告白してくるだけならまだしも、さっきまでみたいに、周りで騒がしい小鳥みたいにピーチクされんのがヤなんだよ。」


そう言いながらリョクは僕を見た。


「お前も、ずっと巻き込まれてて、迷惑だったんだろ?
あいつらにそう言えば良かったのに。」


え?


僕、そんな素振りしてたかな?


普通に輪の中で目立たずにいたと思ったんだけどな。


「………よぅく、見てなきゃ見過ごしそうだったけどな。
ヤなら、ちゃんとそう言わなきゃ伝わんないぞ。」


リョクがそう言う言葉に僕は苦笑した。
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