花は野にあるように
一体、どうしたんだろう?


僕は、いつも感じている後ろの席からの視線がないだけで、妙に落ち着かない自分をイヤになるぐらいに自覚しながら、まったく頭に入ってこない授業時間を過ごした。


リョク……何かあったのかなぁ?


ちらちらと窓の外にも目をやりながら、僕はちっとも進まない時計の針を睨み付けていた。


あぁ、もうっ!


早く終わらないかなあっ!
< 252 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop