花は野にあるように
あっけらかんと小林さんは言った。


「どーせ、私も預かったモンだしさ。
渡してくれりゃ、それで義理は果たせたってだけのモンだから。
それに、ミキちゃんと大地くんの背徳的カップルの邪魔する気なんてないんだからねぇ?」


え、えっと。


「僕とリョク、カップルじゃないし………っていうか、背徳的カップルって……なに?」


一体、女の子達の中で僕とリョクってどんな風に思われてるんだろう。


背中がぞわぞわするのは、気のせいかな?


「えぇっ?
言わされちゃうの?
恥ずかしいなぁ。」
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