花は野にあるように
僕の背中をバンバンと叩きながら、小林さんが言った言葉に僕はのけぞった。


「近隣高にも有名なんだよー。
うちのクラスのBL系お姫さまと王子さまカップル!」


ど、どうして、僕とリョクがボーイズラブなんだよーっ!


心の中で叫びながらも何にも言えない僕に、小林さんはまぁね、と真面目なクラス委員の顔に戻った。


「本気でBLだとか言ってる子はいないと思うよ?
ただ、ふたりでよくつるんでるし、それが画になるしね。
私は大地くんが来てから、ミキちゃんが明るくなった事の方が良かったかなって思ってるけど?」
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