花は野にあるように
そんな事を言われて。


僕はどきりとする。


「あ、やな思いさせたんだったらゴメンね。
でも、大地くんと一緒に居るようになってからのミキちゃんって、何ていうのかな。
すっごく生き生きしていて、前のミキちゃんとは別人みたいに思えるんだ。
あ、私は、今のミキちゃんの方が好きだよ?」


そんな風に言ってくれた小林さんの言葉は、僕に笑顔を浮かべるだけのチカラをくれた。


「ありがと、小林さん。
……いちお、これは預かっていくね。
それと、次の授業間に合わなかったらゴメン。」
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