花は野にあるように
「ちっちゃくって、
かわいくって、
なのに何時だって元気で、ゴムボールみたいに、
どこに飛んでくかわかんなくて、
誰にも負けなくって、
俺の事、誰より解ってくれていて…………。」


「大好きなんだね。」


僕の胸の奥から湧きだす熱いものが、僕の口をついて言葉というカタチをとって出てくる。


そして僕は、抱き締めているリョクの腕から抜け出すと、振り返って膝立ちになりながらリョクに抱きついて。





リョクの唇に、自分のソレを重ねた。
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