花は野にあるように
リョクの話からは、僕が全然知らない、想像もしたことのないような事が、次から次へと飛び出してくる。
「アフリカから来たんだぁ。
リョク、アフリカにも行ってたの?」
山を登る道を歩き始めたリョクに付いて歩きながら、僕は尋ねてみた。
「いいや?
親父は俺を連れて行くようになってからは、あんまり出歩かなくなったらしいからな。
俺が行ったことのあるアフリカは、エジプトのカイロぐらいだよ。
これは親父が若い頃に、ひとりで行った時に記念にもらったのを、俺に譲ってくれたんだ。」
「アフリカから来たんだぁ。
リョク、アフリカにも行ってたの?」
山を登る道を歩き始めたリョクに付いて歩きながら、僕は尋ねてみた。
「いいや?
親父は俺を連れて行くようになってからは、あんまり出歩かなくなったらしいからな。
俺が行ったことのあるアフリカは、エジプトのカイロぐらいだよ。
これは親父が若い頃に、ひとりで行った時に記念にもらったのを、俺に譲ってくれたんだ。」