花は野にあるように
「それじゃあ、大事にしないといけないね。
リョクとお父さんの思い出の品じゃない。」


お父さんの思い出を受け継いでるみたいで素敵だよね。


「ん、だな。
親父がそこの人達に善くしてもらった証だからな。」


リョクは肩越しに僕を振り返って、ニッと笑った。


そして、手を差し出して隣を歩くように身振りで示す。


僕は、待ってくれてるリョクに少しだけ小走りで追い付いて、隣に並んで一緒に歩き始めた。
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