花は野にあるように
横に並んで歩きながら、僕はリョクの横顔をチラチラとのぞき見る。


晴れた空から降り注ぐ、めいっぱいご機嫌な感じのお日様の光の中で、明るく輝いているリョクの顔はすっごく格好良かった。


「どうかした?」


こっそり見ていたつもりだったのに、リョクに気付かれてしまって、僕はあわてて首を振りながら言った。


「な、なんでもないよっ!ちょっと……。」


ちょっと見とれていただけ、だなんて恥ずかしくって言えないよ。
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