花は野にあるように
チューブを見て、また……って思った僕だったけど。


リョクのその言葉で少し止まってしまった。


そ……なんだ?


「虫の中には、分泌物を体表につけてるのもいるからな。
敏感な肌だとそーゆーのでかぶれたり腫れ上がったりする事もあるし。
だから、悪いけどちょっと我慢してくれ、な?」


薬を掌に広げながら、そういうリョクの言葉に。


愛撫されてる気分でドキドキしていたさっきの僕を思い出すと。


うわぁん。


リョクは真面目にやってくれてたのに、僕だけエッチな気分だったんだぁっ!



って。


ちょっと自己嫌悪に陥った。
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