花は野にあるように
ちょびっと、がっくりしちゃうよ。


なんて事を思いながら。


僕はリョクの後ろに付いて、山道を上がっていく。


リョクがさっき言ってた通りに、道の傾斜は段々と厳しくなっていて、一歩踏み出すたびに足に手を当てて、支えながら歩いているって感じで上がって行く。


ジャージの生地が、汗をかいた肌にすごく暑く感じるんだけど。


もしこれで、ジーンズをはいたままで来てたとしたら、足は上がらないし、もっと暑く感じただろうし、動きにくくて、きっともっと……リョクの足を引っ張っていたんだろうなぁ。
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