花は野にあるように
「うわぁーっ!」


目の前に広がる景色に、僕の口からは感動の言葉しかでてこない。



そこは頂上でこそなかったけど、少し尾根が切れているところで、南側の斜面が途切れて崖のようになっている場所だった。


その崖の下。


一段低くなっているところに、敷き詰められたように一面の花畑が広がっていて。


「どうだ?
頑張って登って良かったって思える景色だろ?」


隣に立っているリョクの言葉に、僕は万感の思いを籠めて頷いた。


すっごく綺麗で、泣きそうなぐらいに感動しちゃうよ。
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