花は野にあるように
14
崖の方と反対側に少し道を外れると、大きな木の根元に少し平らなスペースがある場所に出た。
「んー。
変わんないで、まだあったか。
記憶通りに、ここに一休み出来る場所があるって事は、ここを少し降りると小川のほとりに出るって事だな。」
大きなリュックを下ろしながら、リョクはそう言って道と反対側の方を指差した。
小川が流れているんだぁ。
僕はリョクの指差したほうを透かし見ようとするけれど、その姿は見られなくって。
でも、せせらぎの音は。
葉ずれの音の合間から、小さくだけど確かに聞こえていた。
「んー。
変わんないで、まだあったか。
記憶通りに、ここに一休み出来る場所があるって事は、ここを少し降りると小川のほとりに出るって事だな。」
大きなリュックを下ろしながら、リョクはそう言って道と反対側の方を指差した。
小川が流れているんだぁ。
僕はリョクの指差したほうを透かし見ようとするけれど、その姿は見られなくって。
でも、せせらぎの音は。
葉ずれの音の合間から、小さくだけど確かに聞こえていた。