花は野にあるように
ふたり分にしては作りすぎたかなぁと思っていたお弁当も、いつのまにかどんどん空になっていって。


折り詰めの箱に5つ分も作ったおにぎりやおかずは、僕達のお腹の中に納まってしまっていた。


「ふぅ。
おなかいっぱい。
こんなにおなかが苦しくなるぐらい食べちゃったのなんて初めてだよ。」


水筒に入れてきた麦茶を飲みながら、僕はリョクにそう言った。


「んー。
そだな。
いつもより良く食べたよな。
えらいぞ。」


最後の一番おっきかった唐揚げを口の中でもごもごと噛みながら、リョクが誉めてくれる、けど。


なんだか、子供扱い?
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