花は野にあるように
靴下まで脱いで、足を川につけながら気持ち良さそうに岸辺に寝転んだリョクが、目を閉じたまま僕の疑問に答えてくれる。


「あ、いいな。
僕も。」


それを見て、靴を脱ぎはじめた僕にリョクは。


「ミキは少しだけですぐに足を川からあげろよ?」


って。


片目だけ器用に開けて、僕をみながら言った。


「え?
どうして?
僕だって、リョクみたいに足をつけたまま寝てみたいよ。」


だって、すっごく気持ち良さそうにリョクがしてるんだもの。
< 375 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop