花は野にあるように
ぶうって、また口を尖らせた僕にリョクはくくくって喉の奥で笑った。


「ミキらしくて可愛いトコなんだから良いじゃねえか。
俺はそーゆートコも含めてミキが好きだぞ?」


ハムスター扱いされて、すこしすねた気分になりかかっていた僕だったけど、リョクのその言葉であっさりと気分は切り替わった。


我ながら現金だけどね。


「どうせなら、ハムスターよりウサギの方が良かったな。」


少しは身体も大きいしね。


なんて思いながら言ってみたけど。


「ん?
ミニウサギか?」


………だから、どうしてわざわざミニウサギにしちゃうんだよっ!


リョクのばかぁ。
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