花は野にあるように
「ははっ。
洗濯は良かったな。
森で寝ると、森林浴の効果で身体がリフレッシュされるとは聞いたことあるけどな。」


リョクはそう言いながら、僕のリュックを差し出してくれた。


「あ、ありがと。」


すっかり軽くなった、ほとんど空に近いリュックを僕が背負うと、リョクはさっき僕達が降りてきた斜面を見上げながら僕に聞いた。


「ミキ。
この角度の斜面、登れるか?
もし、少しでも無理だって感じるなら、違うルートから行くし、行けそうならこっちから行く。
どうだ?」
< 393 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop