花は野にあるように
それがとても嬉しくて、僕はさっきまでよりも速いペースで、登って行った。


一歩。


そしてまた一歩。


上がる度に、周りの景色の変化で、尾根が近づいて来ているのが感じ取れる。


その事も僕に元気をくれて、僕は更に踏みしめる足にぐいっとチカラを込めた。





そうして。





派手に息を切らしながら、ようやくたどり着いた道の上で僕を迎えてくれたのは。
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