花は野にあるように
一体、何がどうなっているのか。


僕はあの花畑の中に寝かされていて、リョクに膝枕をしてもらっているようだった。


「え………と?」


状況がよくわからなくて、僕は少し困惑する。


「リョ………ク?」


夕日を背中に受けている所為で影になってしまっていて、リョクの表情がよく見えないんだけど。


「ミキ、良かった。」


ものすごく深い吐息と共にそんな風に言われて、僕はリョクにとても心配をかけていたらしい事が解った。


「僕………一体?」


真上にあるリョクの顔を見上げて、僕は尋ねた。
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