花は野にあるように
「痛かったり、変な感じしたりするトコないか?」


リョクが重ねて聞いてくる。


「そんは感じはしない………と思うけど?」


僕がそう答えても、リョクは納得しなくて。


「内蔵は気づかなくても損傷してたりするからな。
んー。
ただな、俺は医者じゃないからあんまり詳しくは診れないし………。」


すっごく心配そうな表情をうかべて、リョクは言う。


「とりあえず、様子見るしかないか。
あ、足は?」


そう聞かれて。


動かそうと力を入れた瞬間、僕の右の足首に激痛が走った。
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