花は野にあるように
18
「痛っ………うっ!」
思わず洩らした僕の声に、リョクの。
「ミキッ!」
僕の名前を強く呼ぶ声が重なる。
右足の痛みは、今までは意識に上らないものだったのに、気がついてしまうと急に痛みだして僕の顔をしかめさせた。
「どっちの足が痛む?」
リョクの質問にも。
「み………右の足首。」
と、答えただけで。
なのに、リョクは僕の足元にすばやく回り込んで、僕の靴と靴下を両方とも脱がせてくれた。
リョクの手が当たる度に、走る痛みに僕は思わずピクリと身体を強ばらせた。
思わず洩らした僕の声に、リョクの。
「ミキッ!」
僕の名前を強く呼ぶ声が重なる。
右足の痛みは、今までは意識に上らないものだったのに、気がついてしまうと急に痛みだして僕の顔をしかめさせた。
「どっちの足が痛む?」
リョクの質問にも。
「み………右の足首。」
と、答えただけで。
なのに、リョクは僕の足元にすばやく回り込んで、僕の靴と靴下を両方とも脱がせてくれた。
リョクの手が当たる度に、走る痛みに僕は思わずピクリと身体を強ばらせた。