花は野にあるように
「どうした?
どこか痛み出したか?
それとも、足の痛みがひどくなった?」


そんな風に僕の心配ばかりリョクはしてくれる。


「ん………そ、じゃなくて。
あ、足はまだ痛いけどね。
リョクは?
リョクは大丈夫なの?」


そう。


リョクが僕の事ばかり尋ねてくれるから、すっかり聞きそびれていたけど、リョクも僕と一緒に同じ高さから落ちちゃったんだよね?


もっと早く聞くべきだったのに、僕ってばっ!


「ん?
あ………俺?
俺なら大丈夫だよ。
頑丈に出来てるからな。」
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