花は野にあるように
「うん。
ミキに何にもなかったら、ここで夜明かししても良いかなって思ってた。
だけど、ミキは多分軽くても捻挫してるし。
火をおこせない此処じゃ、少し寒くなりすぎる。
怪我をしてるミキには、良くない環境なんだ。」
言葉と一緒に、リョクの手が僕に伸ばされて、いつの間にか帽子が外されていた僕の頭をくしゃりとなでる。
「なぁに、これっくらい大した崖じゃないって。
中国で燕の巣を採る手伝いした時は、20メートルは越えてるとこにひょろいロープを一本腰に巻かれただけで登らされたんだぜ?」
ミキに何にもなかったら、ここで夜明かししても良いかなって思ってた。
だけど、ミキは多分軽くても捻挫してるし。
火をおこせない此処じゃ、少し寒くなりすぎる。
怪我をしてるミキには、良くない環境なんだ。」
言葉と一緒に、リョクの手が僕に伸ばされて、いつの間にか帽子が外されていた僕の頭をくしゃりとなでる。
「なぁに、これっくらい大した崖じゃないって。
中国で燕の巣を採る手伝いした時は、20メートルは越えてるとこにひょろいロープを一本腰に巻かれただけで登らされたんだぜ?」