花は野にあるように
それなのに。


僕の目はリョクから離れる事は出来なくて。


僕の耳はリョクから聞こえるどんな小さな音でも拾おうとしている。


もうすでに、半分ぐらいを登ってしまっているリョクの事だって、もうあと半分だって喜ぶ気持ちと、あの高さで落っこちたりしたら大変だって思う気持ちが入り交じってしまって、素直に安心できたりしない。
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