花は野にあるように
「ん?
あぁ。
ほら、消防署の訓練とかでさ、ビルの上から垂らしてあるロープを持って壁を蹴るだけでススーって降りてくるのやってるじゃないか。
あれと同じだよ。」


事も無げに言うけど。


僕にはとても出来そうにない芸当だよ、リョク。


心の中では、そうやって突っ込んでいたけど、現実の僕は予想外に早く戻ってくれたリョクの事が。


スッゴく嬉しい。


僕が心配でふさぎこんじゃったりしないように、急いで帰って来てくれる、その行動がとてもカッコイイよ。


くやしいけどね。
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