花は野にあるように
心配そうな表情で僕を覗き込みながら、矢継ぎ早に訊いてくれるリョクに僕は、首を振って笑顔を浮かべた。


「ううん。
大丈夫だよ。
さっきから痛い足以外に、どこも痛くなんてなってないし、気分も悪くなんてないから。
リョク、心配しすぎだよ。」


僕がそう言っても、リョクは怖いぐらいの真剣な表情で。


「頭、打ったかも知れないんだ。
脳にダメージあったとしたら、すぐには症状出ないこともあるし、あんまり楽観的に出来ないんだよ。
何より、俺が守るって誓ってるミキに怪我させちまったし。」
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