花は野にあるように
とっても重そうだったリョクのリュック。


きっと僕を運び上げるために、リョクは荷物を後に残したんだと思う。


リョクの事だから、心配はないとは思うけど。


だけど。


僕を抱いて上がってくれて、それで今から荷物を引き上げるなんて。


僕が手伝えるなら、手伝いたいよ。


現実はただ、ここにぼんやりと座ってるだけしか出来ないんだけど。


なんだか、僕ってばなんにも出来ないばっかりで、リョクにだけ大変な思いをさせてる気がするよ。


………ごめんね、リョク。
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