花は野にあるように
手際よく、鏡を直角に曲がった板みたいなモノに変身させたリョクは、それをそっと僕の右足の隣へ並べて長さを測るみたいに見比べた。


「ん。
少し小さいな。
ま、でもその分は木の枝で足すから大丈夫だけどな。
よし、じゃ、ちょっと身体拭いてからテーピングするな。」


言いながらリョクは立ち上がって、いつの間にか手にしていたタオルに沸いているお湯と、火の横に置いてあったビニールのバケツの中の水を汲んでかけた。


それを絞りながら、また僕の足元へと座り込む。
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