花は野にあるように
ジリジリと夏の陽射しに灼かれているようなリョクの熱さに、僕は心地よく身を委ねる。


もっと。


もっとリョクの近くで。


その熱を感じたかった。


「ん………はぁ………もっと………ふくんっ!」


息の合間から、更なる刺激を求める言葉をもらした僕の舌をリョクが強く吸い上げる。


「ぁん、あ………っ!」


その強い刺激で、たまらない気持ちになった僕はリョクの背中に腕をまわした。


もっと。


もっと、近くへ。


ねぇ。


リョク、君のそばにもっと近寄りたいよ。
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