花は野にあるように
ちょっと照れているように言うリョクの表情は、逆光になっちゃっててあんまりよくは見えなかったけど、リョクが照れた時にいつもやっている鼻を掻く癖が出ていたので、きっと照れていたんだと思う。


「ん。
まあ、少し、な。
あ、新しい布じゃなくて、嫌だった?」


もしかしてって感じでリョクが聞いてくれたのに、僕は身体を起こしながらかぶりを振った。


「ううんっ!
そうじゃなくって、リョクに必要なものじゃないの?
それを使っちゃってホントに良かったのかなって思ったものだから。」
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