花は野にあるように
「で、でもっ!」


リョクに僕の裸を見られちゃうのが恥ずかしいんだってばぁっ!


なんて、心の中で叫びながら、リョクから逃れようとする僕なんだけど。


逃げられるわけなんてなくって。


リョクの胸の中に顔をうずめるようにして、背中を拭いてもらうなんて事態になってしまっていた。


は、恥ずかしいようっ!


もう、なんだか、耳まですっごく熱くって、恥ずかしさのあまりに頭がグラグラしてしまいそうなんだけど、リョクの腕の中に抱かれているような今の体勢は。


本当はすごく嬉しかったりして。
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