花は野にあるように
さっき見たリョクの女の子らしい胸は、またサラシに巻かれちゃったらしくって感触はいつもの堅くて逞しい厚い胸板って感じだったけど、リョクの匂いのするこの腕の中は僕が何時だって一番安心できる場所なんだよ?


世界中のどんな素敵な場所より、リョクのそばが僕には一番いい場所なんだから。


背中を拭き終わったリョクが、続けて手早く僕の身体の全面と両手を拭いてサッと身体を離す。


「ほら、これでおしまい。
とっとと、スープ飲むんだぜ?」


僕の頭を撫でながら、リョクはそう言ってニコリと笑った。
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