花は野にあるように
「そんなの、気にすんなよ。
て、いうか。
もっと言ってくれていいんだぜ?
ミキは遠慮しすぎなんだよ。」


そ、そうかな?


リョクが僕を甘やかし過ぎなんだと思うんだけどな。


あ、でも。


「それじゃ僕が寂しくないように、一緒に食べようよ。
リョクの分のスープは?」


「え、と。」


僕の質問に、リョクは目を逸らして鼻の頭を掻く。


あれ?


もしかして?


「リョク………もしかして、自分の分のスープ作ってないの?
あ、それって、僕がリョクのコップを使ってるからだね?」
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