花は野にあるように
そして、さっき僕の事を抱き止めてくれたリョクの腕を引っ張る。


リョクはそんな僕を見て、フッと笑った。


「ん。
サンキュ。
………あ、動かして足は痛くなかった?」


「あ、うん。
もう少し痛いかな、とか思ったんだけど、ほとんど痛まなかったよ。
テーピングってすごいね。
やってなかった時より、すごく楽だよ。」


コクリ、とスープを一口飲んで僕は答える。


「んじゃ、もっと早くにしておけば良かったな、ゴメ………む。」


また、謝りかけてるリョクの唇に僕はコップを押し付けた。
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