花は野にあるように
「ん。
謝らなくっても大丈夫だって。
あ、そうだ。
ミキ、ちょうど湯が沸いたトコだったんだけどさ。
なんか飲む?」


「なんか………って?」


何があるんだろう?


「あぁ。
あんまり大したもんねえけど。
コーヒー、紅茶、ココアに緑茶ってとこか?」


あ、柚子茶も出来るか、ってリョクは付け足したけど。


ものすごく、充分すぎる事ない?


「………リョクってば、いつもそんなに持ち歩いてるの?」


僕の質問への答えは。


「んー?
親父達と山に籠るときはもっと種類増やすけどな。」


だった。
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