花は野にあるように
リョクのその言葉を聞いて、僕の顔が熱くなる。


「ミオさんが、お前を先に捕獲して待ってくれているように見えたんだ。
だから、急いで上がってきたのに。」


油断なくすきをうかがっている感じで言うリョクのお父さんから、守る感じでリョクは僕の事を背中にかばう。


「あのオフクロが、んなことするかよ。
俺を捕獲してたら、そのままヘリで飛んで帰ってるに決まってるじゃないか。」


「……………それもそうだな。」


リョクの言葉に、リョクのお父さんが同意して。


そして、ふたりの戦闘はあっさりと終わりを告げた。
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