花は野にあるように
「えっ?
………って、ダメだよ。
そんなのダメだってリョク。
僕、ちゃんと自分の足で下りるってば。」


そんな大変な事で甘えられないよっ!


首を横に振って、両手を拒否って感じに目一杯振って。


そんな風に断る僕の手をリョクは捕まえて、胸の前で握りしめた。


「なあミキ?
もしこの怪我が折れてるんだとしたら、足を使うことで骨がずれたりして悪化するかもしれないだろ?
そんな事でミキの怪我が長引いたりしたら、俺はミキに申し訳ないし、悲しい。
ね?
お願いだから、俺に誓いを貫かせて?」
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