花は野にあるように
それが意味していることを考えると、僕が情けないんだか、リョクがものすごいんだかって事になるんだけど。


………リョクがものすごい人だって事にしておこう。


うん。


自分の為に僕はそう考える事にして、落ち込まないようにした。


だって、そんな事で落ち込んでたら、きりがないもんね。






そして僕達は、リョクのお父さんがそこに止めてあった四駆に乗り込んで、昨日ドキドキしながら山へと辿った道を、今度は家へ向かって辿り始めた。
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