花は野にあるように
事も無げにあっさりと言われちゃったんだけど。


それって、それって。


僕が顔をうずめてる、この胸はなんにもつけてないって事だよねっ?





それに気付いてしまうと、僕の顔からは火が吹き出してしまいそうなぐらいに熱くなってしまって。


「ミキ、大丈夫か?
すっげー顔真っ赤だぞ?」

リョクがそう言いながら僕の額に大きな掌を当ててくれても、グラグラする僕の頭はまともに動きそうにはなかった。


何もつけてない胸にぽふん、って顔を埋めるなんて経験は僕にとって、生まれて初めての経験なんだよぅっ!
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