花は野にあるように
「ん。
大丈夫だから。
………だから、心配しないで?」


そこで、笑顔に見えるように表情を作る。


「………って、此処で言われちゃうと淋しいよね?
心配もさせてもらえない感じで。」


僕の言葉を聞いて、リョクは一瞬目を見開いて。


そして哀しそうな表情を浮かべた。


「そ………だよな。
ゴメン。
ミキの事を思って心配かけないでおこうって思ったんだけど、こんな気持ちになるんなら、ちゃんと話した方が良かったよな。」


そう言ってリョクは頭を下げた。


「ホントにゴメンッ!」
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