花は野にあるように
「興奮………って、何に?」


顔を上げたリョクが不思議そうに言って首を傾げるけど。


面と向かって君の巨乳に、だなんて。





言えないんだけど。


「とりあえず、そろそろ玄関を閉めて部屋へ上がらないか?」


リョクのお父さんにそう促されて、はじめて僕とリョクは今まで玄関を開けっ放したままでいた事に気が付いた。


今まで………。


うわぁっ!


は、恥ずかしいっっ!


自分が叫んだ内容なんかを思い出して、僕はここが自分の家の近くじゃなかった事に、胸を撫で下ろした。
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