花は野にあるように
もえあがる白い秋
1
「文化祭?」
いつものように中庭でお弁当を広げながら、たわいもないことを話していた僕の言葉に反応してリョクが首を傾げた。
その口許には、さっき蓋を開けたばかりのはずのカボチャサラダがタンポポの花びらのように引っ付いている。
「あっ!
んもうっ!
お箸を用意する間ぐらい、つまみ食いしないで待っててようっ!」
「ん?
や、だってすっげぇ旨そうだったし。
腹減ってるんだから、我慢できねえってば。
………で?
文化祭ってなに?
なんか関係あるの?」
言い訳しながら、口の端についてるサラダをベロリと舐め、僕からお箸を受けとる。
いつものように中庭でお弁当を広げながら、たわいもないことを話していた僕の言葉に反応してリョクが首を傾げた。
その口許には、さっき蓋を開けたばかりのはずのカボチャサラダがタンポポの花びらのように引っ付いている。
「あっ!
んもうっ!
お箸を用意する間ぐらい、つまみ食いしないで待っててようっ!」
「ん?
や、だってすっげぇ旨そうだったし。
腹減ってるんだから、我慢できねえってば。
………で?
文化祭ってなに?
なんか関係あるの?」
言い訳しながら、口の端についてるサラダをベロリと舐め、僕からお箸を受けとる。