花は野にあるように
「でもさ、見て『あーなんかキレーだったよなー』ってので終わっちまったら、嫌じゃねぇ?
なんか、残るモンあった方がいいよな?」
お箸をくわえたままで、リョクはそこに答えが書いてあるわけでもないのに、空を見上げた。
「んー。」
唸りながらしばらくそうしていたかと思うと、リョクはポン、と手を打った。
「今からさ、花壇作るのってどうだ?」
「え?
花壇………?」
リョクの言っている意味を理解しそびれて、僕はオウムのように聞き返した。
なんか、残るモンあった方がいいよな?」
お箸をくわえたままで、リョクはそこに答えが書いてあるわけでもないのに、空を見上げた。
「んー。」
唸りながらしばらくそうしていたかと思うと、リョクはポン、と手を打った。
「今からさ、花壇作るのってどうだ?」
「え?
花壇………?」
リョクの言っている意味を理解しそびれて、僕はオウムのように聞き返した。