花は野にあるように
「そう、花壇。
んでさ、写真部とか巻き込んで………。」


他に誰が聞いてる訳でもないのに、リョクは大きな掌を僕の耳にあてる。


そして、僕の大好きな低い声がすっごく素敵なアイデアを僕にささやいた。


「それ、すっごくいいっ!
リョクってば、天才っ!」


リョクのアイデアを聞いた僕は、すぐさまそう言ってリョクに抱きついた。


「そんな事、考えもしなかったよ。
すっごくいいと思う。
あ、でも。
………協力してもらえるかなぁ?」


リョクの案だと、僕たち以外にも参加してくれる人が必要だった。
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