花は野にあるように
そう言うリョクの少し照れたような表情に、僕はリョクと理事長先生の話し合いの場面を想像して。


そして納得した。


「そ、だね。
それってありそうだよね。」


リョクの性格を考えて、頷く僕に、リョクは嬉しそうに言った。


「な?
ミキもそう思うだろ?
俺とばぁさんで、話がこじれないわけないんだよな。」


胸を張ってリョクがいうけど。


堂々と自慢できる内容じゃないような気がするのって、僕だけなのかなぁ?


呑気におにぎりを頬張ったリョクを見ながら、僕はそう思った。
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