花は野にあるように
「………だからな、他の奴らからはちゃんと協力もぎ取ってくるからさ、ばぁさんだけミキ、頼むよ。」


むぐむぐとおにぎりを呑み込んで、指に付いたご飯粒を舐めとりながら、リョクはウインクして言う。


うん、確かに他のクラブの人達に交渉してもらえる方が僕にとってはありがたいけど。


それを全部リョクにお願いするんなら、理事長先生にお願いに行くのは僕が頑張らなくっちゃいけないよね。


「うん。
わかった。
僕が理事長先生のところへ行ってくるね。
あ、でも、どんな風にお願いすればいいんだろう?」
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