花は野にあるように
そんな風に、お願いとか交渉なんて今までやった事のない僕は、どんな話をすればいいのか全く見当もつかなかった。


思わず、腕組みをしながら考えてしまう。


「そんなに、かたっくるしく考えなくても大丈夫だって。
ばぁさんならミキが直球勝負で切り出したってちゃんと聞くよ。
なんたって、ミキみたいな可愛いのに出会う機会の少ないばぁさんだからな、ミキの魅力にイチコロだったりしてな。」


楽観的にそんな事を言うリョクの事を、僕は少し呆れて見る。


簡単に言ってくれちゃうなぁ、もう。
< 690 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop